アパート・マンションオーナー様の太陽光発電投資
集合住宅への太陽光発電設置が急増している理由
近年、戸建住宅だけでなくアパートやマンションなど、太陽光発電システムが設置されている集合住宅が増えていることに気が付いた方も多いのではないでしょうか。
従来は個人の住宅向けの太陽光発電が主流でしたが、2010年に電気事業法が改正され、アパートやマンションなどの集合住宅でも発電した電力を売ることができるようになったため、集合住宅への導入が本格的に始まりました。
さらに、2012年には再生可能エネルギーの固定価格買取制度がスタートし、10kW以上の太陽光発電システム(産業用太陽光発電システム)の場合、全量買取制度での売電が可能となり産業用太陽光発電が急激に増えたのです。
これは、発電した全ての電力を20年間一定価格で売電することのできる全量買取制度が、買取期間10年の余剰買取制度と比較すると、より多くの売電収入が見込めるためです。
このような理由で、個人住宅に比べてより多くの太陽光発電モジュールを設置できるマンションやアパートのオーナー様が安定した収益源となる投資として、集合住宅へ太陽光発電システムを導入しているのです。
集合住宅に太陽光発電を設置する5つのタイプ
アパートやマンションに太陽光発電システムを設置するには、大きく分けて5つの接続方法があります。それぞれオーナー様や入居者が得られるメリットが異なりますので、目的にあった設置方法を選択することが大切です。
1.全量売電タイプ(全量買取)
10kW以上のシステムを設置することができる場合に、発電した電力を全て売電するタイプです。全電力を20年間売電することができますので、オーナー様とって最も経済的効果が望める設置方法であり、投資目的の場合はこの全量買取のシステムで設置することになります。今、最も注目されている設置方法です。
2.オーナーの自宅接続タイプ(余剰買取)
太陽光発電モジュールは集合住宅に設置し、発電した電力を別棟のオーナー宅で使用して余った電力を売電するタイプです。戸建のオーナー宅にモジュールを設置するよりも発電量が多くなるため、売電量が多くなるメリットがあります。ただし、同一敷地内にオーナー宅がある場合のみ選択できる方法です。
3.オーナールーム接続タイプ(余剰買取)
オーナー様が集合住宅内の一室に居住している場合、発電された電力をオーナールームで自家消費し、余った電力を電力会社に売電するタイプです。「オーナーの自宅接続」と同様、戸建住宅にモジュールを設置した場合と比較すると、より多くの売電が見込めます。
4.共用電源接続タイプ(余剰買取)
発電した電力を集合住宅の共用部分(廊下や階段の照明など)で使用し、余った電力を電力会社に売電するタイプです。共用部分の電力消費量は限られているため、発電した電力の大部分を売電にまわすことができ、売電収入も多くなります。また、共益費が下げられたり、環境に優しいエコ住宅として入居者様にアピールしたりすることもできます。
5.各宅接続タイプ(余剰買取)
発電した電力を各部屋に供給する方法で、入居者様にとって電気代削減などのメリットがあるタイプです。オーナー様に直接的な利益はありませんが、入居者様に電気代の削減や売電収入などのメリットがありますので、光熱費の削減ができる賃貸物件として差別化を図ることができ、入居者の獲得がしやすくなり空き室対策に効果的です。