エコキュートはどう比較する? 相場、仕組み、特性を理解しよう!

2020/04/19│ブログ

エコキュートを選ぶときにはどんな点を比較したら良いのでしょうか。
仕組みや相場などの基本を説明した上で比較すると良いポイントを紹介するので参考にして下さい。

 

エコキュートの基本的な仕組みと特性

最初にエコキュートとは一体どのようなものなのかを確認しておきましょう。
エコキュートは給湯器の一種で、ガス給湯器や電気温水器などと同様に家庭用としてよく用いられています。
エコキュートは電気を使うという点では電気温水器に近いイメージを与えがちですが、お湯を供給する仕組みが大きく異なっています。

必要な電気エネルギーを3分の1くらいまで低減させることができるため、電気代の負担を軽減するために新築や太陽光発電が設置されている住宅、光熱費の高い住宅を中心として導入が進められている設備です。

エコキュートはヒートポンプと呼ばれる技術を使用して大気中の熱エネルギーを活用していること、貯湯タンクを利用していることの二つが特徴です。
ヒートポンプには二酸化炭素などの自然冷媒が密封されていて、外気から熱を取り入れられるように熱交換器が取りつけられています。

その熱交換器で自然冷媒を温め、さらに圧縮をして熱を濃縮する高温に上昇させることが可能です。
その高熱の冷媒が持つ熱エネルギーを水に与えて加熱するという仕組みになっています。

水との熱交換によって冷めた冷媒は膨張させることで温度を下げ、また外気との熱交換に使用されるというサイクルが作られているので冷媒が無駄になることはありません。

大気中の熱エネルギーを使って加熱されてできたお湯は貯湯タンクに入れられて保温されます。
断熱性の高い素材でできたタンクに封じ込められているので温度が下がりにくく、保温のためにかかるエネルギーもわずかです。

エコキュートを導入しているときにはこのタンクの中のお湯を必要に応じて水と混ぜて温度を調節したものが蛇口から出る仕組みになっています。

タンクの中にお湯を貯めておけるので、災害などで断水になってしまったときにもとりあえず使うお湯を確保できるという点も優れているシステムです。

エコキュートは経済効果が大きいと言われているのは熱効率の高い方法でお湯をまとめて作った後、貯めておけるという特性があるからです。

電気料金の契約によっては夜間は電気代が大幅に安くなっています。
その時間帯に沸かしたお湯を翌日に使用する形を作り上げることで電気代を削減できるのです。

お湯を不必要にたくさん作ってしまうと電気代がかさみますが、使用量をモニタリングして使う量だけお湯を貯める仕組みも組み込まれているのが一般的なので安心です。

エコキュートの相場

エコキュートを導入しようと考えた際にはどのくらいの費用がかかるのかが気になるでしょう。メーカーの小売希望価格ベースではエコキュートの相場は70万円から110万円程度です。

エコキュートは容量が300Lくらいから600Lくらいまでが一般的で大きいほど価格は高くなりますが、せいぜい10万円か20万円程度の違いになっています。
販売価格は店舗によって異なるものの、20万円から40万円程度が相場というのが現状です。メーカーによってはもっと高い場合もあり、型落ちであれば20万円以下で安く購入できることもあります。

ただ、エコキュートを導入するときには住宅メーカーやリフォーム会社などに相談して工事をしてもらうのが普通です。
導入費用という観点では設置工事にかかる費用も加味して考える必要があります。

一般的には設置工事込みの料金で35万円から70万円くらいで依頼できるのが相場になっています。
ただし、エコキュートの設置場所の基礎工事などが必要になるともっと費用がかかるので見積もりを取って確認することが大切です。

工事費用はエコキュートの種類によって大きく変わることはありません。
ただ、依頼先の業者によって提携メーカーがあって安く納入できるような場合もあります。
エコキュートの種類に応じて適切な業者を選んで依頼しましょう。

エコキュートを選ぶときの比較ポイント

エコキュートを選ぶときにはどんな比較方法が適しているのでしょうか。

エコキュートの経済効果はどのメーカーの機種を選んでも大きな違いはなく、価格についても相場から大きく逸脱していることはないのが現状です。
そのため、重要な比較ポイントは設置する場所に合った仕様かどうか、より快適に使うための機能があるかの二点だと考えましょう。

仕組みは同じでもヒートポンプと貯湯タンクの大きさや重量はメーカーや容量によって異なります。
設置場所をどこにするかを考えて、余裕を持っておけるようにするのが大切です。

風通しが悪い、日当たりになるといった場所に設置することになると効率が下がりがちなので注意しましょう。
機能面は実際に使う上で欲しい機能があるかどうかを比較するのがポイントです。

フルオート機能、自動洗浄機能、学習機能などの多岐にわたる機能があり、メーカーによって力を注いでいるところが異なっています。
欲しいと思う機能が充実しているメーカーのエコキュートを選ぶと満足度も高くなるでしょう。

魅力のあるエコキュートを選ぼう

エコキュートは経済効果を期待できる魅力的な給湯設備です。
価格だけでなくサイズや機能も加味して魅力のあるエコキュートを選びましょう。

PAGETOP