太陽光発電のこと~デメリットを踏まえてメリットを知る~

2020/03/18│ブログ

自然エネルギーの代表格として注目を集めるのが太陽光発電です。
利用を検討するなら、メリットよりも先ずはデメリットを理解することが重要となります。
詳細について見てみましょう。

 

熱い視線が注がれる太陽光発電!究極の自然エネルギー

テレビやネット上のニュースでも連日のように取り上げられるなど、自然エネルギーへの興味関心が高まっています。

このように自然エネルギーに対する期待の声が多く寄せられる背景として、これまで人々の生活に多くの利便性や快適性、効率性などをもたらしてきた石油や石炭などの有限資源がもたらすマイナス面やリスクが挙げられます。

地球温暖化や気候変動、環境汚染などに対する不安や懸念が高まっているのです。数多く存在する自然エネルギーの中でも、太陽光発電に対する期待はより大きなものといえるのではないでしょうか。
なんといっても、エネルギーの元となるのが、太陽光だけに無限の可能性を秘めているといっても過言ではありません。

具体的な太陽光発電の仕組みについて気になる人も多いでしょう。
わかりやすくいえば、太陽光から得られる光エネルギーを太陽電池に集めて活用するという仕組みです。

太陽電池が集まったのが太陽光パネルであり、日本全国各地で見られるようになってきました。
太陽光パネルは民家やオフィスビルの屋上に取り付けられる場合もあれば、陽当りの良好な斜面や空き地などにも多く見られます。

太陽光発電は住宅用太陽光発電と産業用太陽光発電の二つに大別されることも知識として覚えておきたいところです。
いずれも、太陽光から集めた電力を電力会社に買取ってもらうという点は一緒ですが、買取価格や固定買取期間、目的などが異なります。

一般的な家庭では住宅用太陽光発電を選択するケースがほとんどです。
こちらの買取価格はその年度によって異なりますが、2019年度の実績では1kWhあたり24円から26円となっています。

また、固定買取期間は10年の設定。主な目的としては、光熱費の節約や自然災害への備えなどが挙げられます。一方、産業用太陽光発電は企業の光熱費削除という目的もさることながら、投資目的という点が大きく異なるポイントです。そのため、買取価格は同じく2019年度の実績で14円と住宅用よりも大幅に安くなります。また、固定買取期間は20年と長くなるのも特徴です。

知っておくべき太陽光発電のデメリット

太陽光発電の導入を検討している人にとっては、基礎知識を学ぶことに加えて、導入によるデメリットとメリットを理解しておくことも重要です。

とりわけ、メリットや利点よりも、先ずはデメリットを把握することの方が重要といえるのではないでしょうか。
具体的なデメリットとしていえるのは、電力会社による買取価格が年々下がっていることです。

2012年には住宅用が42円産業用が40円となっていたものが、先述した通り2019年度にはそれぞれ24円~26円、14円と大幅に減額しています。
そして、将来的にも買取価格の動向は不透明なため、注視していく必要があります。売電価格があまりにも下がることになれば、自家消費のみに切り替えた方が良いかもしれません。

太陽光発電をはじめるには、大きなコストがかかるのもデメリットです。
取り付ける規模や仕様によっても異なりますが、概ね150万円程度がかかり、その元を取るまでには少なくても8年くらいはかかることも覚悟しておくべきでしょう。

これらのことからも、「太陽光発電で儲けたい」という考えはしない方が無難。
あくまでも、光熱費の節約や災害への備えという意識を持つことが大切です。

周囲の環境の変化により、影などが多くなれば、発電量は大きく減ってしまうことになります。その点も太陽光発電を取り入れる際には注意しなければいけません。近隣にビルやマンションなどが建つ情報がある場合には、導入を断念することも必要です。

災害への備えという観点からも有用!太陽光発電

理解しておくべき太陽光発電のデメリットについては先に述べましたが、導入することにより、多くのメリットが享受できるのも事実です。

確かに売電価格は下がる傾向にありますが、ニーズがなくなることはないため、一定の期間を経て設置などにかかった費用を賄った後は、着実に家計にとってのプラスとなるのではないでしょうか。

おそらく、これまで費用負担がネックとなり、太陽光パネルの設置に踏み切ることができなかった人も多くいたかもしれません。
しかし、初期投資や維持費の数値管理をしっかり行い、広い視野で考えると、思いのほかメリットを感じられるのが分かるはずです。

2011年に発生した東日本大震災をはじめ、大規模な被害をもたらす台風など、日本での生活は自然災害の脅威にさらされています。
災害時に発生する停電の際、太陽光発電はその威力を遺憾なく発揮することになります。

停電は電気製品の使用ができなくなったり、水道が出なくなったりなどの壊滅的な被害につながるケースも少なくありません。
そのような事態を回避するためにも、安定した電力の確保ができる太陽光発電がお勧めです。

無限の自然エネルギーを有効活用できる

従来、設置にかかる費用の大きさなどから、利用を躊躇する人も多かった太陽光発電ですが、デメリットに対して漠然と不安を感じている方がほとんどのように思います。

他方、メリットをきちんと理解することで設置へと踏み切り、結果良かったという声も多く耳にします。先述した通り、頻発する自然災害への備えという意味でも太陽光発電は有用です。

ぜひ、前向きに検討してみてはいかがでしょうか。

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